Lección 013 動詞と分詞で作る重要表現【1】

かなりの項を費やしてser・estar・haberの基本用法を見てきました。ここで、それら3つの動詞と分詞を組み合わせた頻出表現をまとめておきましょう。

スペイン語の分詞

英語には現在分詞と過去分詞がありますね。念のためにおさらいですが、英語の現在分詞は「動詞の原型+ing」が基本形です。prepareならpreparingとなるでしょう。一方で過去分詞は「動詞の原形+ed」が基本形です。prepareならpreparedとなるでしょう。

同じように、スペイン語にも現在分詞と過去分詞が存在します。まずはそれぞれの作り方です。以下に、ここまでで登場した動詞を出番順に総動員してみました。なんらかの法則を発見できますか。

原形現在分詞過去分詞
preparar preparando preparado
hablar hablando hablado
aprender aprendiendo aprendido
vivir viviendo vivido
ser siendosido
estar estando estado
haber habiendo habido
celebrar celebrando celebrado

次のような法則が読み取れますね。

現在分詞➡ar動詞は語尾をando、er動詞とir動詞は語尾をiendoにする。

過去分詞➡ar動詞は語尾をado、er動詞とir動詞は語尾をidoにする。

ただし、やはりというべきか、ルールにのっとらないアウトロー的な作り方をするものもあります。さすがはスペイン語ですね。それらについては都度覚えていくことにしましょう。

動詞と分詞で作る重要表現

英語の場合、分詞を動詞または助動詞と組み合わせることで特定の表現を作ることができますね。進行形(be動詞の活用形+現在分詞)・受動態(be動詞の活用形+過去分詞)・完了形(助動詞haveの活用形+過去分詞)が代表的でしょう。すべて、より自然な英語には欠かせない、マストな表現ですね。

実は、これらの重要な表現は、スペイン語においても動詞と分詞の組み合わせで成り立っています。ひとつずつ見ていきましょう。

進行形

estarの活用形+現在分詞=進行形となります。be動詞に相当する動詞と現在分詞の組み合わせで、英語の進行形とよく似ていますね。次のような表現ができますよ。

Mi amigo está preparando la lección para mañana.

My friend is preparing for tomorrow’s class.

¿Qué estás aprendiendo en la universidad?-Matemática.

What are you learning at the university?-Mathematics.

進行形を使うと臨場感が生まれますね。やはりマストな表現です。

続いて、次項以降で動詞と過去分詞の組み合わせを見ていきましょう。