Lección 012 実施開催をあらわす動詞

なんらかのイベントや催しが「ある」と言いたいときの表現です。この場合の「ある」は、これまでに学んだ存在所在の「ある」とは主旨が異なりますね。名づけるとすれば実施開催の「ある」でしょうか。この概念をあらわす表現のうち、代表的なものをここであげておきましょう。serを用いる表現、haberを用いる表現、動詞celebrarを用いる表現です。

serを用いる表現

英語のbe動詞にあたるあのserですね。次のような表現ができますよ。

La boda es el día veintidós de febrero.

The wedding is held on February twenty‐second. 

La fiesta es en la casa de María.

The party is held at Maria’s house.

serを用いる表現においては、イベント開催の具体的な日時・場所が必ず明記されます。

haberを用いる表現

存在をあらわすあのhaberですね。次のような表現ができますよ。

No hay clase los domingos y los días festivos.

There is no class on Sundays and public holidays.

Hay una conferencia nacional en Kyoto.

There is a national conference in Kyoto.

ser? haber?

serとhaberにも使い分けが必要です。上記4つの例文を比較してみて気づいたことはありませんか。そうです、serは特定済みの名詞と共に用いられていますね。名詞に定冠詞が添えられていることからそうとわかります。一方でhaberは未特定の名詞と共に用いられていますね。無冠詞名詞や不定冠詞つき名詞です。前項でとりあげたestar・haberの使い分け方とリンクしませんか。特定済みの名詞、つまり固有名詞、定冠詞を伴う名詞、指示代名詞・所有代名詞を伴う名詞、これらはhaberとの相性がよくありません。serを用いましょう

動詞celebrarを用いる表現

celebrarは英語動詞celebrateに相当しますが、その第一義は「祝う」ではなく「開催する」です。ちなみにcelebrarは模範的な(?)規則活用動詞ですから、活用については心配ないでしょう。次のような表現ができますよ。

Celebramos el Día del Niño el cinco de mayo.

We hold Children’s Day on May fifth.

Celebran un concierto de mi favorito cada verano.

They hold a live show of my favorite every summer.

celebrarは目的語が特定済みか未特定かに関わらず用いることができます。なお、現段階では、例文のようにnosotrosやellosを主語にしておきましょう。イベント自体を主語にする場合、いくらか勝手が違ってきますので注意が必要です。この点は後に詳述します。