再帰動詞って何?

動詞の主語と代名詞の目的語(―に、―を)が同じ人やモノを示すとき、その動詞と代名詞(再帰代名詞)をあわせて再帰動詞(自分自身に動詞の行為が帰ることから)と呼びます。「私は私自身を(私自身に)―する」といったように「(主語が)自分自身を(に)―する」という意味で使われます。

この再帰動詞の不定詞は、語尾に再帰代名詞 se を従えた形になりますが、気をつけなければならないのは、動詞の活用に応じて人称代名詞も me, te, se, nos, os, se(再帰人称代名詞)と変化して動詞の前に置かれます。

再帰人称代名詞 「―自身を」「―自身に」

3人称は単数・複数ともにseを使用するのが、普通の目的格の人称代名詞と異なる点です。

言葉だけで説明しても非常にわかりにくいので、lavar 「洗う」という動詞と再帰動詞 lavarse 「自分自身を洗う」という2つの動詞を使って実際に例文を使って見ましょう。

lavar の場合
Yo lavo la ropa. 「私は服を洗う」 ropa 「衣類、服」

lavarse の場合(再帰動詞)
誤 : Yo lavo me.
※スペイン語では人称代名詞は動詞の前につくのでこの語順は不可。またYo 「私」は動詞により主語が明確な場合は省略されます。

正 : Yo me lavo. 「私は体を洗う」←「私は私自身を洗う」

ここであらためて活用形を見ておきましょう。

lavar, lavarse の現在形

ご覧のとおり、普通の動詞の活用形と再帰動詞の活用形は頭に再帰人称代名詞がつくか、否かの違いです。活用形自体は同じなので、VERBO!では使用頻度にかかわらず、再帰動詞の活用形は掲載いたしません。ただし、arrepentirse 「後悔する」など再帰動詞しかない動詞は、人称代名詞 me, te, se, nos, os がついた形で表記しています。